単身赴任って離婚率が2倍で浮気が増えるって本当?

単身赴任 離婚率
ももんがるー

単身赴任をふっとばーすっ👊
「単身赴任ファミリーのセミプロ」ももんがるーです❗️

今回は「単身赴任の離婚率は2倍で浮気も多い」という噂が本当か調べてみます‼️

実は夫が単身赴任を始める前、私も少し不安になり検索したことがあるんです。

その時は「単身赴任の離婚率は2倍らしい」と書かれているサイトがとても多く、見なかったことにした過去がございます…。

でも不安の種は早いうちに摘み取った方が気分もいいので、改めて調べてみました。

そして分かったことは、単身赴任の離婚率が2倍になるのはアメリカのデータが元ネタで、日本で行った統計データではなかったということです。

ちょっとでも面白そうと思った方はぜひ読んでいってくださいね♪

目次

アメリカの「同居していない夫婦」の離婚率は2倍

単身赴任の離婚率を知るには、まずは一般的な離婚率を調べる必要がありますよね。

2022年の人口動態調査で離婚件数を調べてみたところ離婚件数は179,099件ありました。

離婚率は離婚件数を男女計の人口で除した率なので、2022年の離婚率は1.47になります。

単身赴任に絞って集計した日本のデータはない

次に単身赴任者の離婚率を割り出そうとしましたが、人口動態調査には単身赴任世帯に絞って集計したデータは含まれていません。

それなら他所で単身赴任世帯の離婚件数を数値化していないかとデータを探してみましたが、私には見つけることができませんでした。

単身赴任 クエスチョン

念の為にGoogle検索で「単身赴任 離婚率」で上位検索結果に出てくるサイトをチェックしてみましたが、単身赴任に絞った数値データを根拠にしているところはなく、「単身赴任時の離婚率は2倍になると言われています」といった表現に留まっているサイトがほとんどでした。

上の方に表示されてくるサイトであれば情報もしっかり調べられており、信頼性が高いはずです。

そのようなサイトで「このように言われています」というような曖昧な表現に留められているのは、『単身赴任の離婚率は2倍という話は言い切ってしまうには根拠が不十分な情報である』とサイト運営者が判断したためでしょう。

人口動態調査で分かるのは「同居年数が短いほど離婚件数が多い」こと

単身赴任に絞ったデータが含まれていない人口動態調査ですが、実はこれには同居年数を5年ごとに区切った離婚件数が載っています。

ゆず

単身赴任=一緒に住んでいる時間が短いって考えれば、このデータを使えるかもしれないよね⁉️

イレギュラーな年だけ載せることになったら怖いので、直近3年分の離婚件数を同居年数別に表にしてみました。

同居年数2022年2021年2020年
〜4年52,60654,51058,846
5〜9年33,14134,11436,572
10〜14年22,57324,33125,557
15〜19年18,89419,79321,008
20〜24年16,40416,86217,321
25〜29年10,82910,76610,517
30〜34年5,1925,0285,035
35年〜6,5666,3126,108
不明12,89412,66812,289
総件数179,099184,384193,253
単位:件(出典:統計局人口動向調査 人口動態統計 確定数 離婚

これを見てわかるポイントは3つです。

・離婚件数は減少傾向
・5年ごとの集計数だと同居年数が長くなるほど離婚件数は減っていく
・離婚件数が約2倍になっているのは「25〜29年」と「30〜34年」のレンジだけ

ももんがるー

別居が長いと離婚しやすいのはデータの裏付けが取れたけど…

20年以上のベテラン夫婦でも離婚が増えているのには驚きだわ〜っ‼️

アメリカでは同居していない夫婦の離婚率は2倍

ではデータの根拠が全然ないのかというと、アメリカでは離婚率のデータがあるようです。

心理学者の内藤誼人さんは著書『人の心はひと言で操れる』のなかで、「ノースカロライナ大学のロナルド・リンドフス博士の調査によると、離れて暮らす夫婦は、3年以内に離婚する割合が、一緒に住んでいる夫婦よりも2倍も多いそうだ。」と、調査結果に触れています。

10ミニッツTV 「単身赴任が招く危機…浮気・離婚の実情とは?」

ただ、アメリカの場合、転勤が日本のように管理職の若手・中堅の育成過程を意識していないのです。

なので転勤自体が長期になることが多く、家族みんなで移動することが普通だったりします。

ももんがるー

確かに結婚前に勤めていた会社でも、日本に赴任されてきた外国の方々はもれなく家族同伴だったわ〜…

日本とアメリカでは文化のあり方や国民性が異なりますので、一概にアメリカのデータをそのまま流用することはやや強引に思えます。

日本では単身赴任の離婚率が2倍と言いきれない理由

ともかく日本では別居期間が長くなればなるほど離婚率が高くなることは分かりましたし、アメリカには単身赴任の離婚率が2倍になるデータがあることは分かりました。

ですが、それだけで「日本の単身赴任の離婚率も2倍」とは言い切れません。

これからその理由を3つ挙げますね。

理由① 弁護士事務所のサイトの多くが離婚率を断言していない

単身赴任 弁護士

Googleで「単身赴任 離婚」で調べると、検索結果上位は弁護士事務所で占められています。

ですが、その上位サイトのほとんどで「2倍と言われています」のような断言を避ける表現に留まっているのです。

弁護士の方って職業柄、曖昧さが残る状況に対しては明言や断言を避けられますよね。

「単身赴任は離婚率が2倍である」と断言していないサイトが多いのは、あくまでアメリカのデータは参考データであって、日本独自の統計データではないことが原因しているためと考えられます。

理由② 離れて暮らす理由は単身赴任だけではない

私がアメリカのデータを日本に置き換えて使うことを躊躇う1番の理由は、この記事で扱ってきたデータが「別居している夫婦」のデータだからです。

言葉のマジックに近いのですが、内藤先生は「リンドフス博士の調査では離れて暮らす夫婦の離婚率は2倍という結果だった」とおっしゃられていました。

離れて暮らす夫婦=別居夫婦には単身赴任以外にも、元々が別居婚だったり、DV等の過程の事情で別居を余儀なくされている夫婦も含まれます。

分析結果が単身赴任だけに絞った結果なのか文脈からは分からない上に、アメリカと日本では文化や国民性の違いも存在します。

そのためアメリカと日本で単身赴任の離婚率がまるっきり一緒、と考えることは少し無理があります。

ぽん

ウチの嫁は疑い深いし理屈っぽいからなぁ…

理由③ 単身赴任は監視が緩くなって浮気しやすくなる

今までは楽観的に考えられる理由を挙げてきました。

でも今度は悲観的な理由を挙げますので、心のガードを固めて読んでくださいね…!

はじめに相模ゴム工業株式会社が2018年に調査した、配偶者がいる人が浮気をしている割合です。

年代男性女性
20代29.616.5
30代30.917.9
40代30.117.1
50代24.514.2
60代19.810.4
平均26.415.2
単位:%(出典:相模ゴム工業株式会社 *リンク先は性的な連想を含む記載がありますので閲覧は個人責任でお願い致します)

単身赴任かどうか関係なく行った調査ですが、どうやら夫の3割弱・妻の1.5割が浮気をしているようですね…。

転勤の辞令は職場で経験と実績を積んだ30〜40代に言い渡されることが多いですが、相模ゴム工業が公開したデータでも浮気率が30代でピョンと跳ね上がり40代でも高い数値を維持しているのが妙に気になります。

次にフジッコ株式会社が単身赴任について実態調査を行なったデータです。

この調査結果では多くの人が単身赴任が寂しいと嘆く中、約3割の夫は単身赴任は嬉しいと回答しています。

そして嬉しいと回答した理由の半数近くが「羽を伸ばして遊べるから」という妻の不安を煽るようなものでした。

ももんがるー

偶然かもだけど「男性」「約3割」が2社で一致してきているのが怖っ💦

「羽を伸ばして遊ぶ」といっても、友達とお酒飲んだり、趣味に勤しんだり、プチ旅行するなり、人の数だけ色々な遊び方があります。

ですが潜在的に浮気願望があるような人でしたら、配偶者の監視の目がなくなったことで羽を伸ばして恋愛をして遊ぶ可能性がありますよね?

単身赴任 離婚

不倫や浮気に対する社会の目は年々厳しく社会的制裁も大きくなっていますが、そもそも監視が緩い状況ならバレにくくなりますよね。

相模ゴム工業とフジッコのデータの間にはっきりとした因果関係はないものの、元々浮気願望がある方の場合、単身赴任で環境が整ってしまったことで浮気の虫がモゾモゾしてしまうケースは十分考えられます。

そもそも別居で配偶者の監視が効かないという危険因子を持つ単身赴任夫婦のほうが、一般的な同居夫婦より浮気率が高そうと考えるのは筋が通ります。

浮気したら即離婚という夫婦ばかりではありませんが、それでも浮気は離婚する理由の1つですから、単身赴任のほうが浮気率が高いなら離婚率も高くなるということになるでしょう。

まとめ:日本の単身赴任の離婚率ははっきり分からないけど高そう

今回は「単身赴任の離婚率は2倍で浮気も増える」という噂について調べてみた結果、4つのことが分かりました。

  • 単身赴任の離婚が2倍になるというデータはアメリカの調査結果
  • 日本では別居が長くなると離婚しやすい
  • アメリカのデータをそのまま日本に使うのは難しい
  • 単身赴任は浮気する可能性が高くなるため離婚率が増える可能性も高い
単身赴任 リサーチ

まとめますと、「単身赴任の離婚率は、アメリカでは2倍・日本ははっきりと分からないけど高そう」となります。

不安を煽ってしまう結果になり非常に残念ですが、ここで大切なことを。

単身赴任でもそうでなくても、世の中には浮気しない旦那様・奥様のほうが断然多いのです。

不信感や不安感は膨らみやすいし伝染しますから、夫婦関係やメンタルを健やかに保つなら必要以上に疑ったり不安がったりしないでドーンと構えているのがおすすめです。

この記事を読んでくださった方の不安が少しでも和らいだら嬉しいです♪

ももんがるー

残念な結果で悔しい〜…😭
変に疑うと藪蛇を突っつくことになって、本当に浮気する人もいるから注意してね‼️

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この記事を書いた人

北関東に住む単身赴任夫を持つアラフィフ・子なし・猫飼い主婦で、子供時代は単身赴任父を持つ「単身赴任ファミリーのセミプロ」。
飼っている猫の名前はゆず。

夫の転職で2重家計生活に突入!
おまけで介護問題もスタート!!
日々沸き出る問題に悪戦苦闘中です。

>> 詳しいプロフィールはこちら

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